岸釣りインテリジェンス

増えすぎた情報と道具の森に迷い込んだ現代の釣り。今一度本質に立ち戻り身軽になれば、釣りの本当の楽しみ方が見えてくる。

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

小田原の江ノ浦港周辺でカサゴ釣り。

本日は小田原にある江ノ浦港周辺の磯場にて、カサゴ釣りをしてきました。

釣り場に着くと、確認できる釣り人の数は5人、それぞれにメジナ、青物を狙っている模様、この辺はメジナの魚影も濃いので、釣りをしている最中に大型メジナが泳いでいるのをよく見かけます。

メジナ釣りしに話しかけたところ、本日はすでに3枚のメジナを上げているとのこと。『外道では何が釣れますか』と聞いてみたらメジナの仕掛けにはメバルや鯖が良く掛かると言っていた。

なるほど、確かにこの時期は相模湾どこへ行っても鯖祭りが見られます。メジナを専門に狙いたい人にとっては、手の打ちようがない邪魔者でしょう(笑)

一通り釣り人のバケツを覗き込ませていただいて、私も釣りスタート、仕掛けはいつもと同じ、スライドブラクリ仕掛けです。台風の影響もあり多少うねりが出ていたので、オモリは6号を使用、餌に使ったのは、おなじみ特性ブレンドの鯖餌です。

辺りはすでに暗くなり始めていたので、やはり反応は薄いです。3投に一回くらいのペースで小さな辺りがありますが、おそらくキュウセンベラか何かでしょう。カサゴらしい反応はありません。

夜のカサゴは餌をじっくりと見定める習性があるので、止める時間を長く取りたいところですが、このエリアは誘いが遅すぎるとウツボが食ってきます。そのため、ペースは落とさず早めにボトムを跳ねさせ誘います。

開始10分くらい、ようやくカサゴらしいアタリ。すかさず合わせるとズンと潜りました。根に入られないよう竿を立てリールを巻きます。

上がってきたのは22センチのカサゴ。

周囲はもう暗くなっていますが、夜型カサゴはまぁまぁ居るようです。同じ場所をもう一度攻めると、またすぐに一匹カサゴを釣ることができました。

今度はまぁまぁサイズの27センチ。

(潮溜りでキープ)f:id:ryotadohi:20170814184901j:plain

今日は3匹釣ったら帰ろうと決めていたので、帰宅まで後もう一匹!今度は30メートルほど遠投して沖めの大型を狙います。(カサゴは水深と魚のサイズがおおよそ比例する)

数投してアタリがないため、勇気を出して遅巻き作戦に変更、ウツボが食ってくるのを覚悟でゆっくり探ります。すると、

『コンッ』という小さなアタリ、ベラかな?と思いましたが、上げてみると22センチほどのカサゴがついていました。『おお!遅まき作戦いいな!』と、残り5分のつもりで釣りを続けると、さらにもう一匹のカサゴがすぐに釣れました。

(今日は4匹!)f:id:ryotadohi:20170814185848j:plain
小田原江ノ浦港周辺エリアは久々にやりましたが、結構魚は多そうです。今度は違う釣りもやってみよう。メジナ釣りなんか良いかもしれない!




熱海市多賀エリアでカサゴ釣り

本日は熱海市の多賀にあるボート屋さん、内田丸から手漕ぎボートをレンタルして釣りに出かけたのですが、メゴチ、ベラ、ミニ真鯛等大型魚が全く釣れづに終わってしまい、急遽多賀エリアの岸釣りに切り替えることに(笑)

開始時刻は17時半、日没まで1時間半一本勝負となりましたが、得意の岸釣りなら大丈夫でしょう!

(多賀の磯場で短時間勝負!)f:id:ryotadohi:20170807215431j:plain
仕掛けは得意とするスライドブラクリ、餌はオリジナル成分配合の特製鯖です。狙うはカサゴ、そしてハタ。

台風が近づいているのもあり、海は少しのシケが入っていましたが、多少大きめの重りをつければ問題ありません。

開始一等目、着底と同時にズドンという大きなアタリ 。『いきなりか!今日はいい日かもしれない!』そんな会話で盛り上がる中上がってきたのは、まぁまぁサイズのカサゴ。

(23センチ)f:id:ryotadohi:20170807215814j:plain
さすが岸釣りは裏切らない(笑)しかも今日は魚の活性も高そうです。毎投『ツツンッ!』と何かしらの反応があります。

20分も経たないうちに4匹をゲット。

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多賀エリアは比較的カサゴの魚影が濃い釣り場ですので、釣り方と餌を間違えなければ、誰でも5匹以上の釣果を狙えます。

今日の一番サイズはこちら、
30センチを超える大型カサゴ!

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このサイズは完全に刺身サイズですね。身の少ないカサゴでも、30オーバーになると、一人で食べるには十分な量の身が取れます。

こんな感じで、今回は短時間勝負となりましたが、トータル十数匹のカサゴをゲットすることができました。10匹を超えてくると、地域におすそ分けすることができるのでいいですね。『人にあげることができる』というのは、釣り上達の大きなモチベーションです。

(おすそ分け分)f:id:ryotadohi:20170807221259j:plain
普通のスーパーではなかなかお目にかかれない高級魚を食せるのは、釣りの醍醐味の一つです。もちろんカサゴもそのうちの一つ。おすそ分けの際は『これ美味いぞ!!』と、すこし誇らしい気持ちになります。

そんな感じで、今回の釣行は終了。諦めずに岸釣りに切り替えてよかった!

(熱海の夕暮れ)f:id:ryotadohi:20170807222044j:plain




江ノ島テトラでカサゴ、ムラソイ。

今日は久々に釣り激戦区『江ノ島』に行ってきました。

江ノ島は大分ご無沙汰となっていましたが、夏の週末は釣り人の数が半端ないですね、まるで大盛況の釣り堀状態。

そんな江ノ島での釣行、江ノ島は島全体が砂地や岩場など、様々な地形が入り混ざっているため、ちょっと歩くだけで様々なターゲットを狙えます。

最近、

江ノ島で釣りしても、釣れる気が全くしないのですが、、、

という問い合わせをいただいたのもあり、今回は岸釣り超激戦の‘‘江ノ島’’で好釣果を上げる方法を書いていこうと思います。

激戦区の鉄則、人が投げないポイントを釣る

『人が投げない場所を釣る』

これは全ての釣りに言えます、江ノ島のような激戦区で釣るならなおさら。

朝から釣り人が並んでいるようなポイントは、もうほとんど可能性がありません。特に『湾内』に至っては完全に釣りきられています。ポイントを選ぶ際、例えば『駐車場から近いから』という理由で釣り場を選択したとしたら、もう絶望的。駐車場近くの釣り場ほど、普段から沢山の釣り人が入っているからです。

江ノ島のような激戦エリアでは『どこで釣るか?』、は非常に重要。私自身、今回はポイントの選定にはかなり時間をかけました。釣行前日、江ノ島の地図(グーグルマップ)とにらみ合い、幾つかのポイントをピックアップ。

当日はあらかじめ選定しておいたポイントを順に回り、

カサゴ3、
ムラソイ3、
小型マゴチ2、

の釣果を得ることができました。

短時間の割には運が良かったです。十分満足のいく釣果です。

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今回選んだポイント

今回選択したポイントも、選び方はとにかく

人が投げなさそうな場所を選ぶことです。

たとえば、今回最初に向かったのは、階段から遠くの磯

具体的なポイントは伏せますが、江ノ島の磯は主に裏磯と、表磯の二つがあります。どちらの磯にも、釣り場へ降りる階段があるわけですが、早く竿を出したいからといって、階段を降りてすぐ下のポイントで釣りをしてはいけません。

早く竿を出したい。

この心理は私だけでなく、どの釣り人にも当てはまる釣り人の欲望でしょう。ならば当然、入り口から近い釣り場の方が連日釣り人が溜まりやすく、

釣り切られている可能性が高い。

だから、階段から竿を出せる場所に降りたとしても、なるべく入り口から離れた場所まで歩いた方が、好釣果に繋がりやすいのです。

今回も、私は磯場の入り口となる階段下から、約10分は歩いたと思います。帰り際に階段近くのポイントも探りを入れましたが、やはりアタリの数で言えば、圧倒的に前者の方が多かった。

定番ポイント間の通路もチャンス

また、もう一つのポイントとして、‘‘定番ポイント間の通路’’などもチャンスがあります。

江ノ島でいうならば、裏磯と湘南港を結ぶ『テトラ帯』です。

このテトラ帯、危険防止のため進入禁止となっていますが、その手前の通路で釣りをする分には問題ありません。

つまり、テトラ帯沿いの通路から、テトラの向こう側へ思いっきり仕掛けをぶん投げるわけです。仕掛けはテトラをまたいで着水するため、魚が掛かった際はテトラの上を引きずることになります。なのでラインは必ず5号以上の太さが必要です。

このテトラ帯はその釣りにくさゆえ、普段は誰も仕掛けを投げ入れない好ポイントです。江ノ島の他のポイントと比較しても、魚影はかなり濃い。

(矢印の方向へ遠投!)

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今回、このポイントではカサゴ一匹、良型のムラソイ一匹をゲットしました。

昼過ぎには人が増えてきたので帰宅しましたが、江ノ島というポイントの激戦区ぶりを考えれば、十分に満足できる釣りになりました。

皆さんも江ノ島に釣りに行く際は、是非このポイントを攻めてみてください。きっと、周囲の釣り人よりも、多くアタリを得られると思いますよ。

それでは!

一体誰が言い出した?『カサゴは夜行性』

カサゴハンターの皆さんこんにちは(笑)

私は最近かなりのカサゴハンターな感じになっているので、またカサゴについて書いていきます。テーマはカサゴの時間帯や場所における行動の変化について。

カサゴは夜に捕食行動に出る?


‘‘カサゴは夜行性’’インターネットやら雑誌やらでカサゴ釣りの情報にアクセスすると、必ずと言っていいほど出てくるフレーズ(情報)です。しかし、一体誰が言い出したのやら、実際に水中でカサゴを観察したり、様々な条件下で釣行を繰り返せばわかりますが、

カサゴは全く夜行性じゃないです。 (完全に主観ですが)

当然、私達人間も皆朝に起きるわけでは無いように、カサゴの習慣にもかなりのバラつきがあるわけですが、実際に観察をしてみる限り、やはり夜に寝て昼に捕食活動している個体が多い様です。 

にも関わらず、巷で『カサゴは夜行性だ!』という認識がされているのは、カサゴは常に天敵の視界に触れないよう行動するという習性を持っており、日中は障害物が多く、非常に根が複雑なエリアで狩りを行っているためでしょう。

根の複雑なエリアで狩りをするならば、当然私たちが仕掛けを投げ込み易いフラットエリアでは釣れなくなる。

逆に、視界の悪くなる夜になれば、わざわざ物陰に隠れる意味は薄くなるため、一部のカサゴは岩陰を離れフラットエリアに出て来ます。

この一部のカサゴが、釣り人達によって釣り上げられ、『やっぱり夜行性か!!』と解釈されるわけです。

簡単に表すと、カサゴの行動パターンは以下のイラストの様。

(昼と夜での行動パターンの変化、❌印はカサゴを指しています)

 

夜の方が居場所が分散するだけであって、活性自体は昼間の方がはるかに高いです。


つまり、防波堤は夜になると
『ポツポツ釣れる』様になるだけ。


私の経験上、数多くのカサゴを釣り上げる手段として一番有力な方法は、根が超複雑なエリアを昼の時間帯に釣ることです。

夜、住処を離れたカサゴを釣るのでは、頑張ってもやはり『ポツポツ、、』程度。昼の穴釣りや、磯場でのスライドブラクリ釣法の様に入れ食い状態には絶対になりません(少なくとも神奈川では)。

つまり、根掛りを嫌ってフラットなエリアばかりで釣りをすれば、釣果を大きく伸ばすのは困難ということになります。10匹以上、文字通り『大漁』を目指すために重要なのは、

活性の高い昼間にカサゴの住処(複雑な障害物)まで餌をブチ込むこと。


(こんなエリアにもゴリゴリ仕掛けを投入)
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『いくつ仕掛けを失ってもいいぜ!』と、安上がりの仕掛けを組み、強力な根掛り対策を施し、複雑な地形を攻め続ける。(テトラの中、磯場や海藻密集地帯でも構わず遠投!)

それがカサゴ釣りにおける『大漁』の秘訣。

以前紹介したスライドブラクリなどの仕掛けを用いれば、相当根の深いエリアでもそこまで仕掛けをロストすることはありません。ちなみに、道糸にPEラインを使用することでさらに根掛りを少なくすることもできます。(糸が伸びないため岩の隙間に入り込みにくい)

超ハイレベルな根掛り対策を施し、『お前は仕掛けを無くしたいのか?』と突っ込まれそうなジャングルポイントを狙いまくりましょう。

びっくりするくらい釣果を伸ばすことができますよ!

(横浜エリアの昼カサゴ達)
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注意※(このブログ記事はあくまで傾向を書くもの出あって、『不変の真理』であるという解釈はしないようにお願いします。時折『あなたの否定していた方法で釣れましたけど?』という非常に興味深いコメントをいただきますが、私としては『当たり前だろ』という感想しか出てきません)

江ノ浦港周辺の磯でカサゴ釣り、メバル、オニカサゴも出ました!

本日は江ノ浦港周辺の磯場でカサゴ釣りに出かけました。神奈川は小田原エリアより真鶴方面に渡ってずっと磯場やゴロタ浜となっているので、カサゴ、ソイ、メジナ、メバル釣り師にとってはとてもグッドな遊び場です。

本日はカサゴ狙いという事で、持って行った仕掛けは‘‘スライドブラクリ’’ 、根掛りが多い場所では安い仕掛けは鉄則ですね(笑)高価なルアーなどを使うと『8割根掛りするよな、、、』なんて場所にはなかなか投げ込む勇気が出ません。オモリと針だけの仕掛け(トータル40円くらい)ならばガンガン強気で攻める事ができる。

数時間もすれば、それはそれは釣果に大きな差が出るでしょう。障害物についている根魚釣りならなおさらの事。

というわけで、今回もとっても安上がりな仕掛けで釣行スタート!


荒れた海には避難所打ち


今回は若干海が荒れていたので、根魚の避難所となりそうな場所をピンポイントで狙って行きました。速い流れを嫌う根魚達は、海が荒れると、沖に出る。湾内に入る。大きな岩に張り付くといった様に、少しでも速い流れを避ける事ができる場所へ避難します。

沖に出て行ってしまった魚は追う事ができないので(笑)ここで私達が狙うべきは湾内に入るか、もしくは大きな岩陰狙になるわけですが、港などの湾内は釣り人が沢山入っているため場荒れしている可能性が高い。

というわけで、今回は磯場を歩き回り、根魚の避難所となっているであろう岩陰をピンポイントで狙って行くことにしました。


避難所は岸から目視で探す事ができる。


『岩陰を狙う』と言っても、単に大きな岩を打ちまくっていくのは非効率です。重要なのは岩周辺の水面の様子を確認する事。

大きな岩があっても、その周辺の流れが急になっていて、とても魚がつけない岩が沢山あります。魚の避難所となりやすい岩は、その周辺がプールのように落ち着いた、平らな水面になっている岩です。

海が荒れると、目視で水中の様子は全く見る事ができませんが、プールのように穏やかになっている水面は、荒れた海の中でも水中を見る事ができます(そこだけ水面が平らだから)。

大きな避難所を発見すると、そこに魚が固まっている事も多いです。一つの岩の周りで5匹釣れた!なんてことも結構あるんですよ!

今回も比較的大きめの岩陰に、3匹のカサゴが隠れていました。

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グッドサイズも!

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こんな感じで2時間半ほど釣り歩き、最終的な釣果はムラソイ、カサゴ、オニカサゴ、メバル(リリース)のトータル9匹。釣れた魚のほとんどは岸から15メートル以内の岩陰で出てくれました。

豪快に遠投してシャクってくる釣りも良いですが、今回みたいに狙い撃ち系の釣りもルアーフィッシングみたいで面白いですね。『やはりそこに居たか!』みたいな作戦勝ち感を味わえます(笑)

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本日の釣果

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スペシャルゲスト!(オニカサゴ)

ITを活用した岸釣りインテリジェンス

こんにちは。あなたは週末の釣りを迎えるにあたって、事前にそんなポイントリサーチをしているでしょうか?

雑誌、インターネット、釣具屋等、様々なリサーチ方法があるとは思いますが、今回はほとんどの方がやっていないであろうマル秘ポイントリサーチテクニックをご紹介します。

この方法を使えば、自分でどんどん新しいポイントを開拓できようになり、多くの釣り人に荒らされた有名ポイントとも、さっさとオサラバすることができます。

グーグルマップのあの機能を使えば、、、、

見出しですでに『はっ!』とした方もいるかもしれません。そう、グーグルマップの航空写真機能を使う方法です。

グーグルマップには『航空写真』という機能が付いていて、その写真は海にまで達しています。例えば、神奈川県の『大磯港に釣りに行こう!』と、週末の釣りの計画を立てていたとしたら、そのエリアの航空写真を見れば、水中のポイントをも覗き込むことができます。

こんな感じに。
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さらにアップすると、水中の根などがよく見えるようになります。

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いかがでしょうか?このように事前に釣り場の航空写真を観察しておけば、当日の釣行イメージを作っておくことができますし、まだ知られていないポイントやなどを見つけることもできます。

僕は初めての現場に出向く際、必ずこの航空写真機能で現場をリサーチしています。

まぁここまではやってる人もいるかもですね。

普段からITツールの扱いに慣れている人ならば、案外この辺は『それやってるよ』という人もいるかもしれません(会ったことはないけれど)

なので、せっかく神の技術カテゴリーの記事としてアップするのだから、もう少し神がかったテクニックも紹介してしまいましょう。ここまでやってる人は恐らく日本に僕くらい。その技術とは、、、

まずは、先ほどのように自分がリサーチしたいエリアの航空写真を、スクリーンショットでアルバムに保存します。

普通にスクリーンショット。
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写真を保存したら、スマートフォンに搭載されているアプリを使い、写真の明るさや鮮やかさを調整していくと、、、、

こうなります。
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水中の根がめちゃくちゃクッキリ。

いかがでしょうで?単に空から見ただけでは確認で来ないほど、細かな根も鮮明に浮かび上がってきました。これが、僕が釣り場のポイントを事前調査する際の奥義的手法になります。

この方法を使えば、まるで海の水を抜いたような状態でポイントを眺めることができます。もちろん、この方法が使えるのは水深が浅めの岸寄りのポイントに限られるわけですが、‘‘岸釣りインテリジェンス’’としては申し分ないノウハウではないでしょうか(笑)

みんさんも是非一度おためしあれ。

魚は夜に餌を見えているのか?という問いについて。

魚は夜に餌を見えているのか?

魚種は何であれ、夜に釣りをする際は誰でもこんな疑問を持ったことがあるでしょう。インターネット上でも、『魚は夜眼が見えているか?』等の議論はよく目にします。

様々な経験から『見えてるに違い無い!』『いや、見えてい無い!』という推測を展開す流こと自体は、もちろん悪いことではありません。しかし‘‘目’’とはそもそもどんな器官なのか?という前提をしっかり揃えなければ、この議論は無駄に遠回りをすることになります。

先に言ってしまいますと、‘‘目’’とは光を認識する器官です。 対象が人間であれ魚であれ、その場所に降り注がれる光の量と視界は必ず比例します。

深海や洞窟で一生を終える生物の目が退化して無くなってしまうように(目があっても役に立た無い)、完全な『闇』の中で何かを見ることができる魚は存在しません。

つまり、夜行性の魚だからといって(メバルとか)昼も夜も同じように目が見えるなんてことは有り得ないし、魚の実際の視力がどの程度であれ、夜になれば減った光の量だけ視界が狭くなっているのは、目の構造上確実というわけです。

当然魚達の捕食スタイルも昼と夜では変化する。

魚に限らず全ての動物は、メインとして使っていた器官が使えなくなると、その他の器官を頼りに目的を達成しようとします。それは私たち人間も同じです。私達が闇鍋をすれば匂いや味で食材を判断するよう努めるし、夜中に停電が起きれば周囲のモノ(壁とか)に触れながら家の中を歩くようになります。

やっていることは魚も人間も同じ。では、魚達は視界が悪くなったらどのようにして餌を探すのでしょうか。

もちろん、これに対する回答は最後まで確認作業ができないため、議論の余地は永遠に残り続けてしまう訳ですが、暫定的な結論はあります。

魚達は、夜になり視界が悪くなると、ある2つの手段のいずれかの方法で餌をとる。

さらに言えば、私が行っている夜釣りのほぼ全ては、その2つの手段のいずれかに対するアプローチを行うだけだということです。今から述べる2通りの夜型捕食行動に、私の夜釣りの秘密全てが隠されています。

2通りの夜型捕食行動、その一つ目は、嗅覚に頼って餌を探す。

そしてもう一つは、少しでも視界が開ける場所で餌を探す。

この2つになります。

岸からの夜釣りは、この2つの捕食法へのアプローチが上手くいけば、基本釣れます。

具体例を見てみましょう。

二つの捕食パターンへのアプローチ方法

1つ目の嗅覚に対してアプローチするならば、その代表例はカサゴやアナゴを狙った釣りでしょう。アナゴは完全なる夜行性ですが、カサゴはどちらかというと昼と夜で餌の探し方が変化するタイプです。

昼は主に視覚を使って餌を探し(正確には視覚と嗅覚)、夜になると嗅覚メインに寄っていきます。これがわかっているだけで、昼と夜では餌の選択基準が異なることが予想できるし、それ以外にも様々な応用パターンが見つけられるはずです。

そして、もう一つ目の少しでも視界が開ける場所で餌をとる。についてですが、このタイプの行動に出る魚は、基本的に嗅覚がカサゴやアナゴなどに比べかなり低いという特徴があります。(ちなみに、魚の嗅覚は、蟹籠などの仕掛に掛かるか否か?や、絶対に魚がいない場所に餌を仕掛けて、はるばる遠くから探しにやってくるか?など、工夫次第で様々な調べ方があります。)

鼻が利かない、それでも夜に餌を取りたい。

それならば、視界が少しでも開ける場所に移動するというのは当然の判断です。そして、夜でも視界が開ける場所、視界がマシな場所といえば、

ズバリ、人工物周りと、外の光が入りやすい水面近くの2箇所でしょう。

これはまさにシーバスやメバル釣りの定番ポイントです。ちなみに、メバルやシーバスを始めとしたアジ、イワシなど、夜に街灯周りに集まる魚達は、匂いで寄せる蟹籠などの仕掛けにまず入ることはありません。そう、街灯周りに集まってくる魚の多くは、嗅覚が弱いのです。

 
だから、できれば夜でも目を使って狩りをしたい。

つまり、彼らは小魚が集まるからシャローや街灯周りに集まっているのではなく、夜でも視覚を使って狩りの出来る場所にやって来ている。

私はそう考えています。

人工物周りや水面近く、、、、、出た結論は一般論と同じでも、その理由が異なれば当然アプローチの仕方も変わってきます。応用がきくし、釣果にも差が出る。

・嗅覚に頼って餌を探す。
・少しでも視界が開ける場所で餌を探す。


魚達の夜の捕食パターンとして、是非覚えておいてください。自分で言ってしまいますが、それほど使える原理なんです。

こんな感じで、今回は夜釣りに置ける重要なポイントを2つ紹介したわけですが、私が夜釣りをする際、作戦の全てがこの考えを元に構成されていると言っても過言ではありません。

あとは、各々が自由にこの論理をアレンジしていただければと思います。何か新しい釣法、発見があった時には、是非私までご一報を(笑)