デカイ魚にはデカイ餌が良い?答えとその根拠
でかい魚だけを狙って、巨大な餌を好んで使う釣り人がいます。この作戦には、小さな魚(特に小さな口の魚)が掛かりづらくなるという変化は確実にあるわけですが、
大きな魚は大きな餌を好むのか?
という部分は、相変わらず議論の尽き無いところです。この議論には、ネット上でも様々な意見を見つける事ができるわけですが、私自身としては、この問いに暫定的な答えを持っています。
大きな魚は、大きな餌を好むのか?
私の考えは、‘‘YES’’です。 大きい餌を使えば、大きい魚の食いは良くなる。
でかい魚はでかい餌が好き。そう考える根拠は。
魚に限らず、基本的に動物の暮らしというのはカロリーの奪い合いです。日々命をつなぐために、エネルギー(熱量)に変換できる食材を探し回る。
その行動はどの生物にとっても変わらず重要になるわけですが、今回の議論でポイントになるのは、
ある一定量のカロリーがどれほどの価値を持つかは、その個体のサイズによって異なるという点です。
小さなアオイソメ一匹で一週間動ける魚もいれば、アオイソメ一匹では何も食べて無いと変わらない超巨大魚もいる。同じ餌の量でも、捕食者のサイズによってその価値は変動します。
そして、全ての動物は行動することで得られる報酬と、その報酬を手に入れる為に背負わなければならないリスクを天秤にかけることで、行動に出るか否かを決定します。
リスクを冒してでも行動する価値が目の前の報酬にはある。そう判断した時、行動を決断するのです。
イラストのように、例え魚が水中で私たちの仕掛けた餌を発見したとしても、期待される価値がその個体にとって大きい物でなければ、狩りを失敗するリスクや、隠れ家から飛び出すことで天敵に捕食されるリスクの方が勝ってしまう。
つまり、
行動を起こすほどの価値はない。と判断されてしまうわけです。
得られる報酬と、背負うリスクの比較。
これは、魚類に限らず全ての生物に見られる行動に出るか否か?の判断方法です。
大人は10円のために行動は起こしませんし、チーターは困窮時にしか小型動物(ウサギ等)を獲りません。
原理はこれと全く同じ。
だからこそ、私は大きな魚を動かすには、大きな報酬を用意するべきである。
そう考えているわけです。
今回の主張は、あくまで証拠の出せない暫定的な物ではありますが、あなたが釣りを行う上で何か良いヒントになれるかもしれない。
そう思い記事にしてみました。
ちなみに、先週釣り上げた32センチのこのムラソイも、普通では考えられ無い程に大きな餌で。
『主張の根拠』には、まだまだ不十分かもしれませんけどね(笑)
今日はこんなところで。