岸釣りインテリジェンス

増えすぎた情報と道具の森に迷い込んだ現代の釣り。今一度本質に立ち戻り身軽になれば、釣りの本当の楽しみ方が見えてくる。

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

”匂い系の釣り”を考える。 釣り場で採取した餌は必ず破壊して使え!

今日はウナギ釣りに使う餌をとりに、秦野にある金目川へ行ってきました。今回餌として捕獲したのは、葦際に隠れる小鮎と、手長海老です。

(稚鮎)
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(手長海老)
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これだけ取れれば、今シーズンウナギ釣りをする分はあるでしょう。せっかく餌の写真を貼ったので、今回はウナギ釣りに関わりのある記事を書いていこうと思います。

ウナギを始めとする"匂い系の釣り"を考える。

ウナギやアナゴの投げ釣りのように、魚の嗅覚を生かして釣りを行う‘‘待ちの釣り’’は、餌が発する匂いによって、魚を仕掛けのある場所までおびき寄せる釣りです。

その代表格がウナギのブッコミ釣り。

ウナギ釣りでは、よく『その川に住む鮎か手長エビを使え!』という言われがあるわけですが、実際、現場で採取した鮎や手長海老を使っても、そこまでずば抜けた釣果になる事はあまりありません。

むしろ、場合によってはミミズの方が断然食いが良いことも。

確かに、現場採取の餌は『その川に住むウナギが日常的に食べている』という理由から、そこそこ安定した釣果を得る事ができます。

しかし、こういった現場調達系の餌は、どんな使い方をするか?によって大きく食いに差が出る餌でもあるんです。

上手く使いこなす事ができれば、ミミズに匹敵、もしくはそれ以上の餌になりますし、単に周囲と同じような使い方をしているだけでは、無難な餌の領域を出ることはありません。

今回は、最近シーズンに入ったウナギ釣りを例に取り、匂いで誘う‘‘待ちの釣り’’を考えるにあたって、非常に重要な原理をご紹介します。(と言ってもあくまで主観的なモノですが)

鮎をぶっ込めば、その匂いを感知してやってくる?

『その川に住む鮎や手長海老を餌に使えば、ウナギは沢山釣れる!何故ならその餌の匂いは、普段から食べている餌の匂いだからだ!』

ウナギ釣りでは、よくこういった主張を耳にします。 確かに、普段から魚が食べている全く同じ餌を使えば、食わない理由は見当たりません。私も『釣れる』という部分に関しては激しく賛成です。ただし、『同じ匂いだから』という部分に関しては、どうでしょうか?

例えば、神奈川県の相模川で、現場で採取した鮎を餌にウナギ釣りをするとしましょう。その時、ウナギ達はその鮎の匂いを頼りに、仕掛けの元まで辿り着くのでしょうか?

餌に使っている鮎と全く同じ鮎が、周りには大量にいるのに?

別に私達が投げ込んでいる鮎がいなくたって、ウナギの周囲はそもそも鮎だらけです。周囲に1一万匹以上の鮎がいるのに、そこに鮎をもう一匹投入したところで、はたして『お!?近くに鮎の匂いがするぞ!』とウナギはなるのでしょうか?

嗅覚に限らず、動物が持つ五感は全て、

『周囲と比べて相対的にどうなっているのか?』
を認識する事しかできません。この世で一番臭わないモノは鼻水であるように(笑)、全ての動物は、常に接しているモノを‘‘匂いである’’と認識する事はできないのです。

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現場で採取した餌をそのまま投げ込んでは、周囲(同じ種の魚)の匂いに紛れてしまう可能性が高い。ウナギ釣りのように匂いで魚をおびき出したいのなら、その餌には必ず非日常的な匂い、イレギュラーが必要です。

だから、現場採取の餌は、必ず破壊して体液を出す事。

この作業が、私たちの使う餌に周囲の鮎との相対的な違いを生み出します。

ちなあみに、ミミズが多くの淡水魚に効く万能餌である事は、このことからも理にかなっています。

 
本来陸上で生活するミミズは、水中では存在しているだけでイレギュラーな物体となるわけですから。

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嗅覚を攻める全ての釣りに通ずる。

ウナギ釣りに限らず、全ての釣りに使える原理と言ったら、ちょっとかっこつけ過ぎかもしれませんが、私はこの‘‘餌の匂い’’に対する考え方は、それくらいに重要な原理だと思っています。

嗅覚は匂いそれ自体を認識する器官ではなく、匂いの違いを認識する器官だという事。

カレー屋で働くと、自分の服がカレー臭くなっていることには気づきません。しかし道端を歩いていてどこぞの御宅からカレーの匂いがすれば、即座に『この家、今日はカレーか!』と 気づく事ができます。

その理由は、カレーが臭いからではなく、カレーの匂いが相対的に周囲の匂いと異なっているからです。

今回話した餌の匂いに関する話は、このカレーの例と全く同じ。匂いの釣りにおいて重要なのは、周囲との匂いの『差』をどのようにデザインするか 。

カサゴ、ムラソイなど、根魚のポイント選びについて。

今日は磯やゴロタ場での根魚釣りについて書きます。

この釣りにも専門的なテクニックは色々とある訳ですが、その中でも私が最重要項目と位置付けているのが、仕掛けをどこに投げるか?というキャスティングポイントの選定です。

都心部から近い釣り場ばかりに行く私にとって、他人と攻めどころが重複しないようにする工夫は非常に重要な作業です。

特に、根魚等の移動量の少ない魚は、一つのポイントで釣り切ったらしばらく新しい個体は入って来ません。セオリー通りのポイントを攻めていくだけでは、攻めるエリアが被りやすくなり好釣果に繋がりにくい。

如何に他人が攻めていない場所を狙っていくか?

ここ神奈川県の釣り場では特に重要です。

攻められていないポイントは、危険で入りにくい所だけじゃない。

人が入っていないポイントといえば、波をかぶる危険なポイントや、駐車場から遠いポイントばかりなのかというと、決してそうではありません。

人が沢山入っているメジャーなポイントにも、『普通ここには投げないだろう』という場所をピンポイントで狙っていくことが出来れば、大物と出会える可能性は高くなります。

例えば、釣り人は基本的に‘‘先端’’で釣るのが好きなので(笑)以下の画像のように、魚が釣りきられる可能性が高い場所は大体決まってくるのです。

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『いやぁ、先端以外だって竿を出す人はいるでしょう(笑)』と思った方、問題はそこではありません。重要なのは‘‘そこで釣りをする人がいるか否か?’’ではなく、‘‘割合’’なのです。

つまり、100人の釣り人がこの釣り場に入ったなら、その半数以上が素通りしそうなポイントならばOKという事。

人気の釣り場であっても、仕掛けが投入される回数が少なければ、そのポイントに限っては周囲よりも多くの魚が残ります。当然、大きな魚が残っている可能性も高い。

私が人気スポットで根魚を狙う際は、明らかに人が立ちそうなポイントから半径10〜20メートルは、デッドゾーンとして攻めるのを後回しにしています。

遠投は無条件で武器になる

仕掛けを投入していない場所が狙い目なら、大遠投すれば当然大物と出会える確率は高くなります。特に、大遠投の必要は無いと思われている根魚釣りに置いては、実は数十メートル遠投するだけで大物の魚影がドカンと濃くなる。

根魚を専門に狙う釣り人は、基本足元を探っていく釣りか、ワームを投げるルアーマンです。沖を狙うルアーマンがいた所で、ルアーの重量で投げられる飛距離なんてものはたかが知れています。

でっかいオモリを大遠投して、わざわざ沖を狙っている根魚釣り師も、釣り場で見かける事はほとんどありませんしね。

そう、

近くで釣れる魚だからこそ、根魚釣りは沖が穴場になっています。

 根魚は、手漕ぎボートでちょっと沖に出るだけで、ドカンと釣れる数やサイズがアップする魚です。(岸から200メートルしか離れていなくても)ならば同じ事を岸からもやればいい。ちょっと周囲の釣り人より遠投向きの仕掛けを使うだけで良いんです。

それだけで、誰もが知る人気スポットが誰も知らない穴場スポットに早変わりする。根魚釣りでは本当によくある事。 

是非お試しあれ!

置き竿しながらその場を離れる方法。‘‘遠隔釣り’’のご紹介(笑)

ウナギ釣りなんかをしていると、竿を出したままちょっとコンビニに行きたくなったり、釣具屋へ行きたくなったりする事があります。もちろん、魚が来てもかかりっぱなしでよければ単に竿を放置して行けば良いのですが、それでは糸を切られたり、バレてしまう確率が高くなってしまう。

竿から離れている間に魚が掛かっても、『きた!』と、気づける方法はないのか?

そんな願いから、昨年ある仕掛けを考案しました。

遠隔でアタリを知らせる方法

今回紹介する仕掛けは、竿から離れていても魚のアタリに気付く事ができる、名付けて『遠隔釣り』です。非常に便利な仕掛けですので、覚えておいて損はないはず!

まず、普通のウナギ釣り同様、竿先に鈴をつけます。
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ここまでは普通のウナギ釣りと同じですが、次にお持ちスマートフォンを用意。メッセンジャーやLINE等の通話機能を使い、二つのスマホを通話状態にします。(友人のでもいいですが、とりあえずスマホやタブレット等のデバイスが2つ必要!)

通話接続が済んだら、一つのスマホを竿の近くに設置すればOK。竿にアタリが出たら鈴の音がもう一つのスマホに届きます!
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(こんな感じ)

スマホが鳴ったら、ダッシュで戻れ!!ってな感じです(笑)

もちろん、釣り場を離れている間にスマホが盗まれたりしないよう、バケツの下や、草の中に隠しておく必要がありますが、この遠隔釣りを使えば、竿を出しながらコンビニへ買い出しに行ったり、釣具屋まで餌を買いに行くことができます。

コンビニに向かってる間に魚が掛かったら、ダッシュで戻る必要がありますが(笑)

例えば、神奈川県の平塚を流れる‘‘花水川の河口ポイント’’には、川沿いにガスト平塚海岸店があったりするので、よくこの遠隔釣りをしながら夕食を食べたりします。

ここ
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遠隔釣りの最中に時合いがくると、全く食事になりません(笑)

雨の日の投げ釣りに最適!

特に、釣りをしている最中に雨が降ってきた時なんかは大活躍です。この仕掛けを設置して車の中でアタリを待てばいいわけですから(笑)

当然スマホが濡れない様にする工夫は必要ですが、雨が降ってきても釣りを続行できるのでめちゃくちゃ便利な仕掛けです。(最初から雨をモノともしない人は別として)

工夫次第でいろいろな使い方ができる遠隔釣り。頭に入れておくだけで結構使えるシーンに遭遇しますよ。

なんらかの理由があって釣り場から離れなくてはいけない時があれば、是非お試しあれ!

ウナギ釣りのポイント(穴場)を見つけ出す超効率的な方法。‘‘鰻インテリジェンス’’

最近は神奈川県で誰も知らないウナギ釣りポイントを開拓したく、夜な夜な竿を持って走り回っています。すでに知っているポイントで釣果をあげてもあまり感動しなくなってきたので、独自のポイント開拓法で‘‘ウナギの穴場’’を探します。

そして、今夜ようやく新しいポイントを発見!神奈川県のとある水路で66センチのウナギをゲットしました。
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探し求めていた一匹、数日間空振りを繰り返した甲斐がありました。諦めず探し回れば美味しい魚は必ずいる!

『ウナギ釣り』に実力があるとするなら。

ウナギのブッコミ釣りは、基本的に仕掛けを投げてアタリを待つだけの釣りなので、同じ仕掛けを使えば、初心者も上級者も大差の出にくい釣りです。

そんなウナギ釣りに‘‘実力?’’らしきモノがあるとするなら、それは穴場ポイントの開拓力だと思っています。どこにでもいるウナギだからこそ、サボりがちになる新規ポイントの開拓は、ライバルに差をつける大きな要素になる。

で、今回の60オーバーのポイントはどうやって開拓したのか?具体的な釣り場をネットに出す事はしませんが(場が荒れるので)、今回はポイントの探し方について共有しようと思います。

私が独自が行っている穴場の開拓法です。この方法を使えば、全国のどこであってもウナギの穴場スポットを見つけ出すことが出来るようになります。『自分の足で探しまくるぞ!』と探究心マックスな方は是非お試しあれ!

誰も知らない穴場を探し出せ!

なんかすごそうな雰囲気丸出しで書きましたが、やる事は非常にシンプルです。まずは、ウナギが好みそうな場所の条件を、どんどん書き出していきましょう。例えばこんな感じに、です。

・50センチ以上の水深があり、緩やかな流れ。
・川の河口付近が有名なウナギ釣りポイントである
・鮎がいる。
などなど。

上の様な条件は、まだまだ沢山上げることができますが、今はここまで。次はグーグルマップの航空写真機能を使い、出した条件に合致する場所を保存していきます。

大体10〜20ヶ所くらいをチェックすれば、一つはグッドなポイントが含まれるはずです。私の場合、今回は10ヶ所に的を絞りました。

一通り調査ポイントのピックアップが済んだら、次は『竿を持ってゴー!!』じゃなくて、ココでは竿を出すわけではなく、置き針仕掛けを放り込みに向かいます。

(ウナギの置き針仕掛け)

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目をつけたポイント全てで調査釣行を行っていたら、時間がかかり過ぎますしね。私の場合、一つのポイントにつき3本くらいの仕掛けを投げ込んで、どんどん次の場所へと回って行きました。今回は10ヶ所に仕掛けを設置したので、合計30本の仕掛けを用意したことになります。

仕掛けを設置し終わったら、数時間後、または翌日の朝に仕掛けを回収しに行くわけですが、ここでウナギが掛かってたからと言って、『穴場発見!』なーんてリアクションは禁物です(笑)一匹くらいどこウナギ釣り場でも釣れるので、重要なのはそこがウナギが大量に潜む穴場なのか?ということ。ウナギが取れたと言っても、まだまだ調査が必要です。

ウナギがかかっていた。もしくはウナギらしき痕跡(糸が切られたなど)があった場所に、今度は竿を2〜3本もって釣りに行きましょう。果たしてそこは穴場たる場所なのか?実際に竿を出して見極めに行くわけです。

頭脳によって差が出る開拓法。はじめの作業が一番大事!

あとは現場で釣りをするだけ。やることはこれだけです。

とてもシンプルなんだけど、実はこの方法には一つ問題があります。それは、ポイントのアタリをつける段階で、的外れな場所に目をつけてしまったら、元も子も無いということ。

全く的外れなポイントばかりに置き針を仕掛けても。意味がありません。ポイントのアタリをつける段階で、ある程度の『インテリジェンス力』が要求されるわけです。

たとえば、

アシもある、水深もある!テトラもある!このポイントはウナギがいるに違いない!!!

と心躍らせても、下流にウナギの遡上を妨害するビッグな堰があったりしたら、ウナギのいる確率はグッと下がってしまいます。

なので、はじめに10ヶ所のポイントをピックアップする際、自分の全知識、経験、または検索エンジンなども積極的に使いながら、慎重にポイントを選んでください。

くれぐれもアクセス集めの素人ライターが書いた『ウナギのポイント!』みたいな情報を鵜呑みにしないように(笑)そんな安易な選考方法では永遠に穴場スポットにはたどり着けない!

今回紹介した方法は、ポイントをピックアップする人の頭脳によってかなり差が出る開拓法です。適当に感覚頼みで選考していては、遠回りをすることになります。逆に、この段階で誰よりも精度の高い選考ができるならば、一晩で超穴場スポットを探り当てることだって十分に可能です。

なぜ、そこを選んだのか?

その根拠をしっかりと意識し、丁寧に調査ポイントを選ぶこと。

ここが一番面白いところですので、是非気合を入れてやってみてください。

超重要!ポイントを選考する上でのヒント

ちなみに、今回は私がウナギスポットを探す際、どんな基準でポイントを選んでいるのか?その幾つかの指標もここでシェアします。

まず一つ目、

ヒント1:なるべく隣の川と距離が開いている川を選ぶ。

ウナギは、深海で生まれ、川を目指して遡上する際、特に『親の育った川へ』と言った習性はありません。現在のところ、遡上する川は‘‘ランダム’’とされています。

つまり、近いエリアに何本も川が流れ込んでいた場合、その川の本数だけウナギが分散してしまうのではないか?と、そう私は考えています。

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そのため、私は出来るだけ広いエリアで一本だけ孤立している川に目をつけます。そのエリア一帯のウナギを、たった一本の川が総取りにしている可能性が高いからです。

ヒント2:支流が多すぎる川は要注意か

次にヒント2、

当然ながら、川が枝分かれするだけ、ウナギの個体数は分散します。本流の場合は河口が一番ウナギの魚影が濃い様に、ウナギが川を登るにつれて、どんどん上流部の魚影は少なくなっていきます。

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そのため、私は本流から枝分かれした『支流』で釣りをする場合、なるべく下流付近で本流と合流する川を選択します。

比較的上流部で釣りをする場合、支流の本数が多すぎる川は要注意かもしれません。

ヒント3:ウナギの遡上を妨害しそうな堰堤のチェック

どんなにウナギの住みやすい環境が揃っていても、ウナギがそこにたどり着けなければ元も子もありません。最近は河川の工事で鮎やウナギの遡上を妨害する堰堤が沢山作られています。

もちろん、雨が降って増水すれば、ウナギ達は大抵の堰堤を越えることができます。しかし、写真の様な魚道を備えた堰堤でも、『遡上の妨害』には十分成り得るのです。

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(航空写真で下流の堰堤をチェック)

こういった堰堤が連続する河川は、ウナギの魚影が薄くなっている可能性が高い。

最後に

以上、今紹介するヒントは以上に3つになります。是非ポイント選定に役立ててみてください。

一応言っておきますが、これらのヒントはあくまで私の仮説に過ぎず、確定した事実ではありません。

でも、こうやって様々な経験、情報を元に様々な推測を重ねる。

『ここにはいる!』と、徐々にウナギの住処へと近づいていくあの感覚は、最高に楽しい夏のゲームです。

ウナギの穴場スポット開拓、是非皆さんも挑戦してみてください。

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写真はついでに獲ったモクズガニ。

一度にモクズガニ40匹を獲るカニ籠改造法

カサゴなどの根魚を食べる場合、釣り上げて2日以内には調理しないと、どんどん身が悪くなって行ってしまいます。私は刺身が好きなので、刺身が食べたくなる度に釣り場にお出ているわけですが、
 
釣った魚を生かしておけば、釣りに行けない日でも美味い刺身が食べれるよな?
 
ということで、生簀代わりとなるタンクを購入、自宅に設置してみました(笑)
 
(200リットルタンク!)
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(中の様子)
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200リットルのタンク、この中に180センチ水槽用のポンプを入れれば、軽く数十匹の魚を生かしておくことができます。
 
現在設置から1週間が経過しましたが、今の所魚達はめちゃくちゃ元気、まだ1匹も死んでいません。海水を汲んできてブクを入れてるだけなんですけどね、こんな設備でも十分生簀の役割を果たせるみたいです!
 
今後様々な魚を入れていこうと思っているので、この生簀タンクの経過もお楽しみに!
 
 
本題、モクズガニについて
 
本題行きましょう。

釣り人という生き物は、実は釣りだけでなく生き物を獲る活動全般が好きな人が多いです。もちろん私もその内の一人であり、魚だけでなく昆虫、エビ、カニなど、一年を通して様々な生き物ハンティングに出かけています。
 
今回は、その中でも比較的『釣り物?』に近いモクズガニの裏技的捕獲法をご紹介します。しかも、今回紹介するのは普通の人がとてもやらないであろうカニ籠の裏改造法、通常のカニ籠と比べ、カニの捕獲量を数倍にする事ができます(笑)

以下の写真は昨日の釣果です。改造したカニ籠一つで44匹のモクズガニが獲れました。

(籠一回分の釣果!)
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モクズガニは塩茹でや佃煮の具材としてもとても美味しいターゲットですよね。神奈川県でも沢山獲れるカニなので、皆さんも今回紹介する仕掛けを是非お試しあれ! 
 
(自家製モクズガニの佃煮)
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仕掛けの話
 
ではさっそく仕掛けの話。モクズガニ獲りといえば、思い浮かぶカニ籠はやはりコレでしょう。

(カニマンション)
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様々な仕掛けを試しましましたが、確かにこのカニ籠が1番効率よくカニを捕獲することができます。さらに、この定番仕掛けにちょっとした工夫を凝らすことで、捕獲量をドカンとアップさせます。
 
 
カニ籠インテリジェンス1
入り口を増やせ!
 
以前『カニ籠にカニが入る瞬間を目撃したい!』と仕掛けた籠をずっと見張っていたことがあります。その時気付いたのが、

多くのカニが、入り口を探し当てることが出来ていない。

という事です。
 
私たちが仕掛けた籠にどれだけ大量にカニが掛かっていたとしても、実はその何倍もの量の個体が籠の中に入れず脱落しています。

私が観察した限り、大体籠の入り口を見つけ出せるのはカニ4匹当たりに1匹くらいの割合です。残りのカニ達は、籠の外から頑張って餌を引っ張るか、もしくは諦めて去って行ってしまいます。
 
籠の中に入れないカニのほとんどが、籠の天井部分によじ登り、外から餌を取ろうとしていました。
 
つまり、カニ籠の上側にも入り口を作ってやれば、カニの捕獲量は格段にアップする!
 
(上部に入り口を追加しましょう)
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(切ったペットボトルが刺さっています)
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ちょっと見づらいですが、市販されているかに籠の上部にカットしたペットボトルを突き刺しています。籠の上からストンと中に入る事が出来ますが、中から外へ出て行く難易度は非常に高い。

入り口の作り方としては、ペットボトルの口の部分に切り目を入れて、
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籠の天井に突きさせば完成です。

(2つ刺し完成品)
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このように上部にも入り口を作ってやれば、籠の上から餌を狙うカニ達も、スムーズに籠に誘導する事が出来ます。見ての通り作り方は非常にシンプルですので、ぜひ改造に挑戦してみてください!
 
カニ籠インテリジェンス2
餌の効力を倍増

更にもう一つ、カニ籠に工夫を加えます。

カニ籠を仕掛けると解るのですが、カニたちが籠に仕掛けられた餌を食べるスピードは、本当に凄まじいものがあります。魚1〜2匹程度なら数時間も経たないうちにミイラ状態です(笑)

それゆえ、夕暮れ前に籠を仕掛けると、翌日まで餌が持たないという事態が頻発します。せっかく好ポイントに仕掛けても、数時間で餌が空になってはカニは増えません。

以下のグラフのように、餌をしっかり詰めたつもりでも、数時間後には空箱を仕掛けている状態に陥ってしまうことが非常に多い。

<時間と餌の量の関係>
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カニが調子よく入れば入るほど、餌がなくなるスピードは加速します。そんな好調時に、餌切れで入るカニが減ってしまうのは非常にもったいない。

たくさんのカニが入っても餌切れを起こさないためには、‘‘餌の減りを遅くする工夫’’が必要です。

 
食べ易さが異なる
2つの餌袋を使う 

餌の減りを遅くする方法の一つに、『食べ辛い餌袋を使う』というものがあります。例えば、金属製のケースに餌を入れると言った工夫です。

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画像にあるのは、ステンレス製のコマセカゴ。これを餌袋として使用すれば、餌の減りをスピードダウンさせることができます。

しかし、単にこれを使うだけでは、‘‘餌の破壊によって散る匂いも半減’’というマイナスも生まれてしまいます。カニたちが餌を破壊することによって、巻き餌効果もあるからです。

・餌を長持ちさせたい。
・餌の破壊も沢山してほしい。


この二つを両立させるには、通常の餌袋と、金属カゴの両方をカニ籠の中に設置する必要があります。

餌の減りが早い通常の餌入れネット、そして餌を食べ辛い金属カゴ、を組み合わせることで、餌の減りに関するグラフが以下のようになります。

<時間と餌の量の関係〜金属カゴ付き版〜>
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このグラフのような状態を作ることができれば、カニ達が自分から活動をやめない限り(夜明けまで)、カニ籠にカニが入り続ける状況を作ることができます。

私はこの方法で、先ほど貼り付けた写真の釣果を得る事ができました(最高記録!)。44匹も入ると、『川から上がらないんじゃないか?』というほどの重さです(笑) 

(最高記録だからもう一度!)
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特に、多少濁りが入った日ならとてつもない漁のカニが入るので(笑) 是非皆さんもお試しあれ!

釣りが上手くなる。釣りを楽しむ。どっちを優先するかでやるべき事は異なる。

休日ひたすら釣りに出かければ、釣りは上達するのでしょうか?

私は『NO』だと思っています。

もちろん、最近釣りを始めた初心者の方は、釣りに出かければ出かけるだけ釣り技術は向上するでしょう。 しかし、釣りを始めて数年以上たった中級以上の釣り人なら、単に釣りに出かけるだけではそのスキルを大きく伸ばす事はできません。

私の場合、単に釣りを楽しむ時と、自分の進歩を目的として行う釣りとでは、明確な違いが存在します。日頃からただ単に釣りを楽しむのではなく、『楽しい釣り』の中でどれだけ自分を成長させる事ができるのか。常に意識して釣り場に立つようにしています。

そして、今日はただ釣りを楽しみに行くのか?スキルの向上を目的に釣りに行くのか?ではフィッシングスタイルが全く異なるのです。

上手くなる釣りとは何か?

私の中で『釣りが上手くなる』というのは大きく分けて3つの要素が重要であると考えており、それらの関係性を表した式、入れ食い方程式というものを定義しています。

<入れ食い方程式>IG=F×P×T/2
入れ食い度(IG)=魚を知る(F)×場所を知る(P)×道具を扱う技術/2(T/2)

 
この入れ食い度(IG)が高くなるほど、狙ったターゲットを数多く釣り上げる確率が高くなるという理解です。道具を扱う技術(T)に(1/2)が掛かっているのは、FとPに比べて道具を扱う技術は重要度が少し劣るだろうと、効果を半分、つまり2/1としています。

私の中では、この式の中でも最も低い項をあげるために行う釣りを、『上手くなる釣り』としています。 つまり、

毎回10匹以上釣れる釣り完全に釣り方を熟知したターゲット×行き慣れたポイント×いつも通りの釣り方

このような‘‘解りきった釣り’’を展開するのではなく、

釣れるかわからない完全に釣り方を熟知したターゲット×未知のポイント×いつも通りの釣り方(で試す)

と言った具合に、『まだ試したことがない』要素が含まれている釣りを行うことです。 私も釣り人なので、やはり『絶対釣れるあの場所』で、成果の見える釣りをしたくなるものです。しかし、いつも成果の解りきっている釣りばかりをしていては、新しい可能性に目を瞑る事にもなってしまいます。

なので、日々の釣りを楽しみながらも、常に経験の無い未知のポイントや、試した事の無い釣法魚に積極的にトライするよう勤めています。

いつもこのブログで使う写真は、比較的好釣果のものばかりですが、その後ろには何倍ものボウズを繰り返す『開拓の釣り』があるのです。そういった地道な活動を続けていく事で、少しつづ沢山釣れる魚、場所を増やしていく。

今日は誰も知らぬウナギの穴場を目指し、グーグルマップを見ながら神奈川住を探索ました(笑)釣果はナマズ2匹とウナギ3匹。
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メバルやメジナなど、中層系の魚を針とオモリだけで釣る方法。

現在神奈川県某所にて、ウナギ釣りをしながらブログを更新しています。 

ウナギの釣りは、仕掛けを投げ込んだら後は鈴をつけて待つだけなので、パソコンでの作業を行いながら釣りができるという、なんとも生産性の高い釣りです(笑)

アタリが沢山→いっぱい釣れる
アタリが少ない→仕事が進む(笑)

ブログのネタがたまっている時なんかは、ウナギ釣りに来たりしています。今回はウナギ釣りをしながら、メバルやメジナなど、中層系の魚を針とオモリだけで釣る方法について書いていこうと思います。

一般的にはウキ釣りで狙うと考えられているメジナやメバルと言った中層系の魚達、このタイプのターゲットも、針とオモリだけの仕掛けで十分狙う事ができます。(私は高価なウキとかは使い方を知らない、、、)

今回紹介する釣りはそんな方法、メバル、メジナ、クロダイ、スズキ、海タナゴなど、神奈川県内でも様々な魚を狙う事ができる釣法です。

メバルやメジナ、中層系の魚は浮遊しているものより"落ちていくモノ"に好反応を示す。

メバルやメジナなどの中層系の魚は、フワフワと浮遊している餌よりも、ゆっくりと落ちていく餌に対しいてより良く反応します。

魚を飼育すればわかるのですが、魚は基本的に腐敗した餌は食いません。フワフワと浮遊している餌は、一体どれくらいの時間そこにあったのか推測する事はできませんが、落ちていく餌は、今まさになんらかの動きがあった可能性が高い。つまり、浮遊しているモノよりは‘‘生き物’’である可能性、そして鮮度の高い可能性が高いわけです。

今回紹介するのは、この落ちるものに好反応するといった中層系の魚の特性を利用し、仕掛けをゆっくりと落とすフォーリングの釣りです。

この記事を書くために、先週中層系の魚を釣りに横浜港まで行ってきました(笑)その時の釣果が以下の写真です。
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(横浜エリアにて、約2時間の釣行)

写真の魚達は、全て今回紹介する方法で釣り上げています。

フォーリングの釣りと言っても、単に餌が落ちていく様を見せれば良い訳ではありません。魚の興味を引くには、落ちていく速度も非常に重要です。

重いオモリをつけて”ストン”と落ちれば、魚達は『非常に質量の高い石の様なモノである』と判断するのか、アタリの数は減っていきます。

餌の落ちていく様には、『まるで生き物である』そんな気配が存分に漂っている必要があります。

実際の生き物が落ちていく様に、ゆっくりと落とすには?

餌を生き物が落ちていく様に、ゆっくりと落とす。その方法の一つに『オモリを軽くする』というモノがあります。針の上30センチ辺りの場所に、小さなガン玉を一つ打つというシンプルな仕掛けです。

これは、以前の記事でも紹介した、メバルを狙うスプリットイソメ釣法と全く同じ仕掛けです。この仕掛けを狙ったポイントに打ち込み、ゆっくりと落としていきます。

この釣りは、着底までが7割と言っても過言ではないほどフォール中にアタリが集中します。なので、できるだけ時間をかけてゆっくりと仕掛けを落としてください。

風さえ無ければ、オモリを付けず針の重さだけでフォールさせても良いのですが、実際針と餌だけでは遠くに飛ばすこともできません。やはり、少なくてもガン玉一つくらいはつけておいた方が無難でしょう。

ある程度オモリをしっかりつけて、それでもスローに落としていく。

今回はそんなテクニックをいくつか紹介します。フォールを遅くするには、オモリを軽くする以外にもいくつか手段があるのです。 


フォールを遅くする手段1:餌を大きくつける

フォールで食わせる釣りをする場合、少しでも餌自身にゆっくりと落ちてもらうために、アオイソメを一匹丸ごとちょん掛けにします。餌を大きくつけることで水の抵抗を受けやすくなり、ゆっくりと時間をかけて落ちていく様になります。 

また、『食わせ』という意味でも、フォールの釣りにおいて、アオイソメの一匹掛けは高い効果を発揮します。

スプリットイソメの様に、積極的に餌を動かしていく釣りをする場合、アオイソメが長すぎると魚が餌をくわえた際、魚とこちらが餌の引っ張り合いになり、胴体から切れてしまう事があります。

しかし、今回の様にほとんどリールを巻かない誘い方をする場合には、魚と引っ張り合いになるリスクが少ないため、魚はしっかりと餌を全て食べてくれます。(数秒の時間はかかるが)

また、単に落ちていくだけでアクションを一切つけないこの釣法は、フォール中餌自身にアピールする力が求められます。こういった意味でも、動きの良い一匹掛けは非常に効果的です。

フォールも遅くなる。食いも良くなる。フォーリングの釣りを行う際は、是非アオイソメをまるごと使ってみてください。

フォールを遅くする手段2:道糸を太くする

次の方法です。この方法も、大きな餌をつける場合と発想は同じです。糸の表面積を大きくすることによって、道糸がウキの役割を果たし、仕掛けをゆっくりと落とす事が可能となります。

投げたら糸を張り、糸の抵抗を最大限に活かしながらゆっくりとカーブフォールさせてください。道糸の太さでどれほど落ち方が変わるのか?そのスピードの違いに驚かれると思います。

もちろん、ハリスは仕掛けが見え見えになるので、太くするのはNGです(笑)太くするのはあくまで道糸だけ! 

あとは現場で試すだけ。目指せ10匹超え!

今回は、針とオモリだけで中層系の魚を釣る方法に加え、仕掛けをゆっくりと落とすアイデア2つを紹介しました。

この釣法は、様々な魚が狙えるのもあり、五目釣りで尚且つ10匹釣りも十分に狙える釣法です。

是非釣り場でお試しあれ!

ライタープロフィール
神奈川県在住。9歳のころに釣りを始め、以来一番の趣味として20年間魚達と勝負をしています(笑)このブログでは『もっと美味しい魚を釣れるようになりたい!』と書き始めた釣りノートの内容、そして釣行日記を投稿しています。

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