岸釣りインテリジェンス

増えすぎた情報と道具の森に迷い込んだ現代の釣り。今一度本質に立ち戻り身軽になれば、釣りの本当の楽しみ方が見えてくる。

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

魚は人間と同じレベルの頭脳を持っていると思え

釣りのコツを一言で表現しなければなら無いとしたら、私は迷わず『魚は人間と同じレベルの頭脳を持っていると思え!』と答えます。

釣りは魚対人間の心理戦です。魚達は私達が投げ込んだ餌を前に、なんの躊躇もなくイキナリ食ってくる。みたいな事はほとんどしません。

必ずある程度の時間をかけ、食うか?食わないか?の判断を下します。釣りの水中映像などを見てもらえれば解りますが、ちゃんと悩むような仕草を見せるんです。

そんなやり取りの中で、魚達に『食う』という判断を下させるべく、私達は日々頭を悩ませるわけですが、脳の構造上、人間を騙すよりは、幾分魚を騙す方がハードルが低い。

言ってみれば、人間をも欺く様な巧みな釣りを展開する事ができれば、かなりの高確率で魚達を仕留める事ができるという事です。

魚達がどれほど賢いのかは解らない、ならば人間と同等の頭脳を持ってるつもりで挑んでおこう。それくらいのつもりでやれば、必ず魚達を欺く事ができるだろう。と。

人間の頭脳をも欺く釣り?

それは一体どんな釣りになるでしょう。こうイメージすればいい。

→今あなたの投げている仕掛けの正面には一匹のカサゴがいる。このカサゴに自分が乗り移ったとしたら、この餌を食べたいと思うだろうか?

答えは、ノーですよね。


それはなぜか。

釣りの初心者たちにこの問いを投げると、『糸が見えるから仕掛けだってわかる』とか、『針が見える』とか、『動きが不自然だ』とか、かなり的確な答えが返って来ます。いいじゃないですか。徐々に魚に近づいている瞬間です。

もし、初心者の彼らが、これら問題を一つ一つ解決していったとしたら、初心者でもヒットにつながる確率はグンと上がるでしょう。かなり的を射た作戦変更が期待できます。

全ての釣りのスタートになる考え方


今述べたのは、初心者の友人に対して行ったアドバイスですが、今でも、私が行う全ての釣りのスタート地点となっている不変的な考え方です。

どうやっても魚が釣れない時、私は必ずこの考え方に立ち戻り、一から作戦を考え直します。

多くの釣り人は、魚の頭脳をなめているから釣れない。ぶっとい糸で、いかにも釣りの仕掛けでございます!と言わんばかりの仕掛けを使い、いかにも釣り餌っぽい動かし方をしています。アホな魚ならいいのですが、思考力、警戒心はターゲットにより様々です。

いつ何処へ行っても釣れる釣り人を目指すなら、魚の頭脳を高く見積もる事から始める。いつも忘れないようにしています。